■排気ガスとアトピー性皮膚炎の関係
入浴時の身体の洗い方にも、アトピー性皮膚炎に見合った洗い方があり、当然、力一杯に皮膚を「擦る」ような刺激は好ましくなく、意識的に「軽く撫でる」位が調度いい、といったような話を前項ではしました。
これまでの話しの中には、「汗」「汚れ」、「石鹸」「シャンプー」「リンス」、また、「化粧落とし」や「洗顔」といった「バリア機能」の低下した皮膚にとって「刺激」になり得る要素は、たくさん出てきましたが、これらは、自分自身が「皮膚への刺激」にならないように工夫したり、心がけたりすれば、アトピー性皮膚炎の悪化に繋がらないよう回避できる種類のものでした。
しかし、私たちの身の回りには、私たちがまったく認識していない、言わば、上記にあげた「刺激」以上に、アトピー性皮膚炎の要因になり得る「不可抗力」的な形での「刺激」が存在しています。
まず、挙げられるのは「排気ガス」に含まれる様々な「化学物資」でしょう。ここにはディーゼル排気微粒子(DEP)、浮遊粒子状物質(SPM)、一酸化炭素(CO)、黒煙(C)などが存在しています。
これらは、身体の「免疫機能」を低下させる働きがあると考えられていて、ディーゼル排気微粒子などは、国立環境研究所の実験によりアレルギー反応が強まる事が実際に確認されています。
これらは、どう個人で気をつけてた所で解決は難しく、「排気ガス規制」や「排気ガス浄化技術」に期待するしかないのですが現状です。
アトピー性皮膚炎と上手く付き合う >
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