■洗顔時もアトピー性皮膚炎では要注意
「バリア機能」の低下した皮膚にとっては、「撫でる」「さする」「擦る」といった些細な行為も、大きな負担になり、それは、女性の場合の「化粧落とし」にも言える事で、「化粧品」の「成分」による刺激と共に、ゴシゴシと擦る「化粧落とし」には十分、注意が必要、といった話を前項ではしました。
これは、順序が逆になってしまう話なのですが、「化粧落とし」の話を書いていて、思い出したので、簡単に触れておきます。
「化粧落とし」時に、ゴシゴシと皮膚を刺激するのは良くない、といいましたが、これは当然、普段の「朝起きた時の洗顔」にも当てはまります。
中には「とにかく、汚れを落とさなければ」という、ある種の「強迫観念」のようなものから、「力は入れれば、入れる程いい」といった感じで、洗顔する人もいるようですが、これは、ただでさえ、「角層」が薄く出来ている「顔」に、いいはずがないのです。
洗顔時は、あまり「汚れを落とす」意識を強く持ち過ぎず、「軽く撫でる」程度を意識してみて下さい。それでも、汚れは十分に洗い流せます。
夏場以外は保湿の事も考慮して、「お湯」で洗顔をしている人も多いと思いますが、この時、あまり、「熱いお湯」を使うのは良くありません。「顔」に痒みのある時などは、「熱いお湯」で洗顔すると、確かに気持ちがいいのですが、やはり、アトピー性皮膚炎の事を考えれば、「皮脂」の落としすぎは避けるべきでしょう。
また、「お湯」での洗顔後は、特に、「乾燥」を起こしやすいので、手早い「保湿」が大切です。早い時には数十秒で乾燥が始まります。
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