■身体の洗い方とアトピー性皮膚炎
女性の「化粧落とし」時の注意点についての話から、前項では「普段の洗顔」、その時に覚えておいて欲しい注意点について書きました。「汚れを少しでも落としたい」と、力を込めて洗うよりも、「軽く撫でる」ように、優しく洗う事が皮膚への刺激を考えた場合、望ましい訳です。
前項では「刺激を避ける洗い方」が「顔」についての、限定のような書き方になってしまいましたが、これは、当然、「顔」限定でのアトピー予防ではありません。
「顔」は「角層」の薄さの関係から、特に「洗い方」に気を付けて欲しい、といった面はありますが、アトピー性皮膚炎を発症する人は、そうでない人に比べ、「皮膚の過敏さ」は「顔」に限ってはいないはずです。「刺激を避ける洗い方」は身体についても、注意しなければならないでしょう。
身体を洗う際の「石鹸」の刺激については「アトピー性皮膚炎の刺激にもなる石鹸」で説明しましたが、ここで問題にしたいのが、「石鹸」の「化学的な刺激」ではなく、洗う際の、タオルの摩擦などで起きる、身体への「物理的な刺激」です。
身体を洗う際は、「顔」と同じように、力任せに擦らず、「軽く撫でる」ようにして、「泡で汚れを落とす」事を意識するようにしましょう。
私の場合は、ほとんど、タオルすら使っていません。手の届かない背中以外は「手の平」で皮膚表面を「軽く撫でる」ようにして洗っています。これでも、十分に汚れは落ちますし、皮膚への刺激も最小限に抑えられます。
排気ガスとアトピー性皮膚炎の関係 >
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