アトピーNOTE

〜悩みの多いアトピーと前向きに付き合うために〜

アトピー性皮膚炎にはこんな合併症がある

知識を蓄え、アトピー性皮膚炎の改善を望む、地道な努力は決して無駄にはなりません。

■アトピー性皮膚炎に多い円錐角膜

前項では、網膜剥離と同じように、目の周りを強く刺激することで起きる白内障について話しました。アトピー性皮膚炎の原因のひとつに、これまで、何度も「バリア機能」の低下を挙げてきましたが、これによる細菌などの体内への侵入はアトピー性皮膚炎との、思わぬ合併症を起こす事もあります。また、アトピーの痒みによって、目の周りを掻いたり、擦ったりする刺激で、目に纏わる合併症を起す事もあります。

◆円錐角膜

円錐角膜は、角膜の中央部が、だんだんと薄くなり、その頂点が鋭く前方に円錐状に突出する目の病気です。進行性なので注意が必要ですが、初期の段階では診断がつきにくく、乱視と間違われることもよくあるようです。
発症してまもなくは、光やまぶしさに敏感になり、症状が進むにつれ、角膜が濁ってきて、視覚が歪んできます。

円錐角膜の発症原因は、まだ解明されていないのですが、アトピー性皮膚炎の人の0.5%ほどが、この病気との合併症を起しているといわれています。
この比率は一般の、実に10倍以上の確率ですから、アトピーと円錐角膜の因果関係は深いのかもしれません。当然、痒みによって、目の周りを「掻く」「擦る」が影響している事は想像に難くないでしょう。

発症は思春期に多く、進行が早くなるのが20代の前半、そして、30歳前後で進行は止まることが多いようですが、40歳、50歳になり、また進行が始まることもあるといいます。

眼瞼炎にも気を付けたいアトピー性皮膚炎 >


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