■可能性として行うアトピー性皮膚炎の光線照射テスト
前項では、「遅延型のアレルギー反応」といわれ、、主に感作Tリンパ球が関与すると考えられている「W型アレルギー反応」のアレルゲンを特定する「パッチテスト」についての説明でした。皮膚科では、これ以外に、その人のアレルギーについての傾向を把握し、これからの治療の方針に役立てるために、幾つかの検査が行われる事があります。あくまでも参考程度のものですが、自分自身のアレルギーの傾向を知る機会にもなり、有用な情報といえるかもしれません。
◆光線照射テスト
アトピー性皮膚炎でも、特に「大人アトピー」において、「顔」のアトピーが治りにくく、酷い場合は光線過敏症の可能性を考え、この「光線照射テスト」を行うことがあります。
光線過敏症とは、別名、日光アレルギーともいわれ、その原因は日光によって引き起こされる免疫システムの反応と考えられています。光線過敏症には日光じんま疹、化学物質による光感作、多形日光疹などがあり、皮膚に痒みがでるのが特徴です。
発症箇所としては「顔」以外に、耳の後部、前腕伸側、手背、など日光のあたる場所が多いですが、薄い衣服を着ていても起こることがあるようです。
テストは一定の紫外線を皮膚に当てて、その赤くなる程度や「痒み」の強さから、光線過敏症かどうかを判断します。
どんな食物がアトピー性皮膚炎に関わるか >
|