■使用して確認するアトピー性皮膚炎
アレルゲンの特定、特に「食物アレルゲン」を特定するために行われる事もある「食物除去テスト」について、前回では話しました。皮膚科では、これ以外に、その人のアレルギーについての傾向を把握し、これからの治療の方針に役立てるために、幾つかの検査が行われる事があります。あくまでも参考程度のものですが、自分自身のアレルギーの傾向を知る機会にもなり、有用な情報といえるかもしれません。
◆使用テスト
前項でお話した、「食物除去テスト」はアレルゲンと疑われる食物を一定期間、口にしないことで、その食物が、その人にとってのアレルゲンであるか、そうでないかを判断するテストでしたが、この「使用テスト」は、それとは、逆の方法でアレルゲンを特定しようというものです。
「使用テスト」は「アレルゲン」になる可能性のあるものを、敢えて、使用して、その炎症具合や痒みなどを観察するテストです。 炎症や痒みが起きた場合は使用を中止し、その中止した時期を境に症状の改善が見られるか、どうかも確認します。改善が顕著であれば、その使用したものが、アトピー性皮膚炎の誘因であると推測できる訳です。
「使用テスト」の対象となるのもは「石鹸」「シャンプー」「化粧品」といった日用品から、外用薬や身に付ける装飾品など様々です。
水いぼの合併症とアトピー性皮膚炎 >
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