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アレルギー反応とアトピー性皮膚炎の関係

知識を蓄え、アトピー性皮膚炎の改善を望む、地道な努力は決して無駄にはなりません。

■IgE抗体はアトピー性皮膚炎を即時に起す

前項では、アレルギー反応に関わる、「免疫グロブリン(Ig)」という抗体について説明しましたが、その「アレルギ−反応」と言われるものにも、その症状の現れるまでの時間や、現れる箇所によってT型〜W型の4タイプに分けられます。
アトピー性皮膚炎に深く関わるものは、この中でも、「T型(即時型)アレルギー反応」と「W型(遅延型)アレルギー反応」の2タイプが挙げられます。

T型(即時型)アレルギー反応は、抗原が体内に侵入した場合に作られる「IgE抗体」によって起こります。体内に「抗原」を見つけ「免疫機構」によって作られた「IgE抗体」は、まず、真皮内の肥満細胞と結合します。
次に、先ほどと同じ「抗原」が体内に確認されると、これが、既に作られている「IgE抗体」と結合する事で、脂肪細胞が刺激されます。これにより、脂肪細胞は細胞内にヒスタミンやロイトコリエンを含んだ顆粒を放出するのです。

ヒスタミンは血管の拡張作用を持っていますから、皮膚に痒みや炎症を起こす原因になると考えられています。抗原が侵入してから、これらの反応が現れるまで、大よそ、数分から数十分と言われ、この反応までの速さから「即時型」と言われている訳です。

ロイトコリエンは白血球の一種である好酸球・好中球に作用し、炎症を起こします。こちらは反応が現れるまで、数時間のタイムラグがあり、ヒスタミンの「即時型」に対して「遅発型」と言えます。

ちなみに、「T型アレルギー反応」には、蜂などに刺された時に起こす「ショック症状」であるアナフィラキーショックも、この中に、含まれます。
花粉症やアレルギー性鼻炎、小児喘息の発作なども「T型アレルギー反応」によるものです。

感作Tリンパ球のアトピー性皮膚炎は遅い反応 >


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