■就寝時の痒みを減らすアトピー性皮膚炎の対策
前項の最後では、「就寝時にはなるべく掛け布団を薄いものにし、少し寒いくらいを心がける」と話しましたが、これは、当たり前ですが、注意しないと、風邪を引いてしまいます。ですから、お子さんには、あまり、進められませんし、「大人アトピー」に悩んでる方でも気軽に実行する前に、ご自身の体調などとも良く相談しながら行って下さい。
掛け布団を薄くする事で、就寝時の痒みが軽減されているような実感はありますし、冬場に使用していた保温性の高い掛け布団を少し寒いからと梅雨どきまで、使用していた頃に比べて、フトン内の温度上昇で起こっていと思われるアトピーは軽くなっています。
「寒いのにフトンを減らすのはツラい」という人はフトンを減らすのではなく、着ているパジャマをTシャツにするなどして温度調節してみるのもいいかもしれません。
アトピー性皮膚炎の痒みは掻く事で起こる「熱」によって、さらに、痒みを増し、その範囲を広げていく傾向にあります。
これは、特に就寝時に痒みが起こってしまった時の、対処法なのですが、寝る前に枕元に、アイスクリームを買った時についてくるような保冷剤や、スポーツで捻挫した時などに使用するコールドスプレーを用意しておくといいかもしれません。
痒みが出たら、掻きむしってしまう前に、その箇所を、今いったよなもので、冷やしてやります。そうする事で痒みは治まる事も多く、炎症を必要以上に悪化させずに済みます。コールドスプレーを使う時は直接には噴射せず、何か布を当てがった方がいいでしょう。もちろん、濡れタオルでもいいですが、長く枕元に置いておくと、室温で暖められ、患部を「冷やす」効果が期待できなくなってしまう場合もあります。
座る事でもアトピー性皮膚炎になる >
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