■赤ちゃんアトピーに多い食物アレルギー
前項までは、アレルゲンのなかでも「環境アレルゲン」について、「ダニ」や「ハウスダスト」について、説明してきましたが、ここでは、もうひとつの代表的な「アレルゲン」である「食物アレルギー」について「アトピー性皮膚炎」と、どのように関わるか考えてみたいと思います。
日本人が発症する「食物アレルギー」の中で、「食物アレルゲン」となるのは、「卵」「牛乳」「大豆」が多いといわれ、これらは「3大アレルゲン」と呼ばれています。「卵」「牛乳」「大豆」などを食べると、これが「異物」と見なされ、「IgE抗体」が作られてしまい、「アレルギー反応」が現れるのは、「環境アレルゲン」である「ダニ」や「ハウスダスト」と同じプロセスです。
「食物アレルギー」から、アトピー性皮膚炎を発症してしまう場合、特定の食物を長期間、一定量以上を摂取し続けると事で、その可能性が高まる事が指摘されています。
一般的に「食物アレルゲン」を主犯とする「アトピー性皮膚炎」は「乳幼児」に多く、ですから、「赤ちゃんアトピー」の発症原因を探るには、まず、この「食物アレルゲン」の可能性を考えなければなりません。
消化器系が未発達な為に「乳幼児」に多い、「食物アレルギー」ですが、ほとんどの場合、成長と共に強化される「免疫機構」の発達によって、改善が見られます。
これは「大人アトピー」のアレルゲンが「食物アレルゲン」である事が、ほとんどない事を考えれば、納得できる話だと思います。
複数のアレルゲンとアトピー性皮膚炎 >
|