■アトピー性皮膚炎の抗原になるハウスダスト
カビ類や、前項で挙げたダニは「アレルギー反応」を起こし、「アトピー性皮膚炎」の原因になるものですが、「ハウスダスト」には、こうした、体内に入ると「抗原」になる物質が多く含まれています。
近年の都市環境が招いた住宅の気密化は「ハウスダスト」の増加に繋がりました。「ハウスダスト」の増加は、そのまま、「ダニやカビ」の増加も意味しますから、「アトピー性皮膚炎」にとっては軽視できない問題といえます。
「ハウスダスト」には2つの種類があり、「空気中を漂うもの」と「床に沈殿しているもの」に分けられます。
「空気中を漂う」ハウスダストがアレルゲンになる場合、私たちの呼吸から体内に侵入する為、「吸引性アレルゲン」と言われたりします。
「床に沈殿しているもの」は「ダニやカビ」の温床になるだけでなく、何かの拍子に空中に舞い上がると、長時間、空中を漂い、私たちの体内へ取り込まれる可能性が高くなります。
また、体内に取り込まれた「ハウスダスト」はカラダの免疫力の低下を招く事もあり、同時に、「ハウスダスト」の混じった空気の吸引は体内の酸素量を低下させ、アトピー性皮膚炎の改善の妨げになる事も考えられます。
最近の傾向として、血液検査による「ハウスダスト」に陽性反応を示す人は増えていて、私も「ハウスダスト」には高い反応が見られた内のひとりです。
ハウスダストの除去はアトピー改善に必要 >
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